プロダクトデザイン専攻では様々な企業との産学連携に力を入れています。2016年からのルネサスエレクトロニクス株式会社との産学連携授業では、同社の技術者とグループワークを通しコミュニケーションをとることで課題抽出力や問題解決力を身につけ、女性デザイナーに求められている柔軟でイノベーティブな発想力を身につけることを目標としています。3年目となった今年度の取り組みでは、同社が開発した半導体ボードを使用して「光る、音を出す、ふるえる」などの機能に「画像認識」を新たに追加した動くホームプロダクトを検討。同社新入エンジニア20名と本専攻3年生23名が5つのチームに分かれ、リサーチやディスカッションを行いながら実現可能な作品制作についてアイデアを展開しました。授業導入時には今年も東芝UXデザイナーの講義を受け、カスタマージャーニーマップを制作。その後ベテランエンジニアにアドバイスを頂きながら作品の試作・検討・修正を繰り返し、中間発表、デザインチェック、プレゼンテーションパネルの制作を行いました。最終講評会では、発表方法や作品の見せ方など女子美生の工夫が凝らされたプレゼンテーションの後、機能や構造、動く仕組みについて担当エンジニアによる技術的説明が行われました。そして11月の2日間、東京ミッドタウン・デザインハブにて今回の産学連携授業をメインとした展示を開催し、学生にとっては制作した作品を多くの方にご覧いただく貴重な経験となりました。